第10回 国際 ガーデンEXPOで、除草剤と消毒の事で、聞きたい事があった。
たまたま最後に、「6次産業化EXPO」の「三菱商事アグリサービス」のブースを通りかかった時に、除草剤「グリホサート」の商品が、展示されていた。
専門の方に、色々聞いてみた。
①「グリホサートの分解について」
グリホサートそのものが、分解する事はなく、土壌中の微生物によって、初めて分解する。
微生物がいなければ、分解しない事になる。
(カインズホームの「はやきき」と「グリホサート」)
②「グリホサートの、農耕地と非農耕地の違いについて」
同じ成分で、届け出を出したか、否かの違いだけ。との事だった。
因みに、価格は、農耕用500cc約700円。非農耕用500cc約300円。
ラウンドアップの場合500cc約1500円。
③「グリホサートを1日で散布出来なくて、残った場合次の日も使えるか」
グリホサートの液は41%濃度である。
59%は水。これを100倍に薄めた場合は、0.41%濃度である。
だから、41%で保つか、0.41%で保つかの違いだけである。
しかし、気分的に、使い切る事を前提としたい。
住友化学園芸の人は、容器に吸着するから、使い切った方が良いと言っていたが……。
④「グリホサートの吸着の仕方について」
葉に吸着した場合、葉の細胞に入り、光合成で、アミノ酸→たんぱく質になる過程を阻害する。
「根は吸着しない。」と言っていたが、私の経験では、吸着すると思っている。
根の細胞は密。土に吸着し、根まで行き難い。事はあるが、伐木した幹に、グリホサートの原液を付けると枯れる。
除草剤散布で、アオキが枯れた事があった。その時、根に当てたら駄目だと思った。
⑤「グリホサートの内容が、カインズホームのものと同じだが」
元は同じで、カインズホーム用と、それ以外用とある。
(住友化学園芸のブース)
国際 ガーデンEXPOの「住友化学園芸の昆虫の博士」に聞いてみた。
⑥「消毒液の有効時間は」
散布して、8時間あれば効果あり。虫に直接当った場合は、早く死ぬだろうが、オルトランの場合、8時間以内に、吸着した葉を食べれば、虫は死ぬ。8時間後に雨が降っても大丈夫。
葉に吸着した薬剤は、葉の細胞内に入って行くそうである。
8時間以内に雨が降った場合は、何とも言えない。
効く場合もあるし、効かない場合もあるだろう。
消毒剤も除草剤も、8時間を目安(雨が降るまで)にして置けば良い。と思った。
つづく。
秋桜 山口百恵 コスモス