★種子繁殖と栄養繁殖★
稲垣栄洋・著「怖くて眠れなくなる植物学」より。
植物は、種子で増える方法を「種子繁殖」と言い、体の一部を分離して増える方法を、「栄養繁殖」と言う。
種子をつけるには、雄しべの花粉を、雌しべに受粉する事が必要。
自分の雄しべを、自分の雌しべにつける方法もあるが、それでは自分の遺伝子で子孫を造る事になり、多様な遺伝子を持てない。
(以下の画像はネットより。 種子繁殖のカボチャの雄花、雌花)
そこで、他の遺伝子を取り込む為に、花粉を、風や虫に託す事を考えた。虫に花粉を運んで貰う為に、きれいな花びらや蜜を用意した。
多様性の遺伝子があれば、環境の変化に対応し、何れかが生き残る可能性がある。
(栄養繁殖のジャガイモ。 左-ジャガイモの花 右-ジャガイモの芽)
(ジャガイモの種)
(ジャガイモは栄養繁殖で増やす。が、ジャガイモも花が咲き、種を作る。ジャガイモの栄養繁殖は、人間が考えた知恵なのだろうか。)
《イチゴの場合》
(左-イチゴの栄養繁殖…蔓で増やす。 右-イチゴの受粉を促す蜂)
(イチゴの種から芽が。)
(イチゴの場合は、栄養繁殖の場合もあれば、種子繁殖の場合もある。様だ。
栄養繁殖の出来る植物は、種子繁殖も出来るのだろうか?。)
栄養繁殖の場合は、繁殖は容易だが、クローンなので、環境の変化に脆い所がある。
知恵を出して、受粉を考える植物は、生き残る可能性が高い。
人間も同じ様だ。
雑種で混血種族が、強い遺伝子を持つ場合がある。と思う。
樹木では、「クスノキ」「エノキ」「シュロ」の芽を、色々な場所でみかける。種子を何らかの形で運んで貰い、繁殖している。
(クスノキ 左-花 右-実)
(エノキ 左-花 右-実)
樹木の場合の栄養繁殖は、挿し木や接木、根っこで増える事だろうか。
最も繁殖が強いのが、「クズ」である。と思う。
(蔓植物のクズ。 左-2013年9月13日 花 右-他の樹木を覆い尽くしたクズ)
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Lechner Buam - Lechner Boarisch
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