清澄庭園③・松
和風庭園には、松が良く似合う。
松は、真っすぐも良いが、斜めだったり、「く」の字に曲がった松も、趣がある。
現代の家は様式が多く、松は植えない。
昔は、松が多く植えられていた。
(俵谷宗達の松の襖絵…養源院)
歴史に登場する襖絵も、松の図柄が多い。
日本では、めでたい木として扱われてきた。
松は寒さに強く、一年中、緑の葉を付け、一株に雄雌をつけ、
不老不死の象徴とされて来た。
新年の門松は、神様が、家に降りてくる時の、目印の為らしい。
植木屋から見ると、松の手入れには時間がかかる。
全ての葉を、要るか、要らないか、判断し対応するからである。
和風のお庭で、松を大事にされているお客様の場合、春の「みどり摘み」と、冬の「揉み上げ」の、2回手入れを行う。
年に1回のお客様も、2年に1回のお客様もある。それぞれだ。
どの松も、手入れをすると蘇る。どっしりとした重厚な感じで、お庭で存在感がある。
日本には、松が合っていると思う。
時代が変わると、松が再び家に戻ってくるかも知れない。
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雪山に消えたあいつ
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