たで食う虫も好き好き①

植木屋じぃじ

2019年03月11日 12:07

(辛みを持つ唐辛子…ネットより)
今日も朝は雨。今は晴れて来た。
春に三日の晴れ間なし」。

悩ましい、春の天候である。
この時期、仕事が薄いので、しょうがないと、諦めた。

今回は、「たで食う虫も好き好き」の一回目。
(田中修・著「植物はすごい」より)

生き物は、生きる為に、それぞれ得意技を、身に付けている。

植物では、虫や鳥、動物たちから身を守る為に、「辛み、渋み、酸み、えぐみ、苦み」などの、防御物質を備えている。
(柿の実の 左-渋皮 右-鬼皮…ネットより)
渋みを持つ代表は、栗の実。

実が熟すまでは、「イガ」で守られ、熟すと「イガ」が弾けて、実が顔を出すが、鬼皮、渋皮と二重に種を守っている。

しかし、その渋みをモロともせず、入り込む虫もいる。
(左-栗の実を守るイガ  右-栗の実を食べる虫)







渋柿は、干し柿にすると、めッちや旨い。

柿の渋みの成分は、栗と同じ「タンニン」である。

タンニンは、柿の中に溶け込んで渋いが、不溶にすると甘くなる。

不溶にする物質が、「アセトアルデヒド(お酒のアルコールが、血液に入った時に出来るものもアセトアルデヒド)」  

柿の種(たね)が成長すると伴に、アセトアルデヒドができ、タンニンが不溶になり、甘くなる。

渋柿も、ドロドロになるまで熟すと甘くなるが、食べずらい。
そこで渋を抜く。

渋を抜くとは、柿の呼吸(酸素を吸って、二酸化炭素を出す事)を止め、アセトアルデヒドを出やすくする事だそうだ。
(渋柿の皮を剥き、ラップに包み、冷凍庫に2~3日入れる)
呼吸を止める方法に、
①お湯につける。
②ヘタの部分に、アルコールや焼酎を着けて、密封する。
③ドライアイスと一緒に袋の中に入れる。
④皮を剥いて、ラップに包み、冷凍庫に2〜3日入れる。
⑤干し柿にする。(渋柿の皮を剥いで、干すと、表面が硬くなり、呼吸ができず甘くなる) 


じぃじは、食べ物の中で、干し柿が最も好きだ。有れば10個でも食べてしまう。
残念ながら、干し柿は今、シーズンを終えた。

(左-柿の種  右-カキノヘタムシガが柿に寄生…ネットより)








生き物は、種を守る為に、色々と工夫し防御する。
それでも、突破して、侵入する生き物が居る。
生き物は、その繰り返しで進化する。

じぃじは、失敗を反省し、進化する。一流をめざして。

次回につづく。

Red River Valley----(Harmonica)----The Old West


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