稲垣栄洋・著「たたかう植物」
より。『つる植物の戦略』
自然界は、弱肉強食。
適者生存の世界である。
植物の世界も同じ。「光」、「水」、「土壌」の資源をめぐって、激しい競争がある。
植物が、上へ上へ伸びるのも、葉を茂らせるのも、少しでも有利に、光を得るためである。
(くずが、樹木を被いつくしてしまった…2010年7月27日)
土の中でも、水や栄養分を求めて、根っこが戦っている。
負ければ、枯れるか、戦略を変えて、生き残る道を、捜さなければならない。
一般の植物は、光を求め、上に伸びる為に、茎を頑強にしながら成長する。
つる植物の戦略は、凄いと思う。
他の植物に頼りながら、伸びて行く。
(パッションフルーツ…半年で屋根まで葉を茂らせ、実をつける…2014年11月)
茎を頑強にせず、そのエネルギーを、伸びる事に使い、いち早く上に伸び、光の領域を確保する。
まじめに、自分の力で立っている植物と比べると、ずるいと思うが、競争世界において、凄い戦略を考えたものだと思う。
確かに、葛(くず)や、ヤブガラシ、キュウリ、アサガオ、等を見ていると、2~3日で、随分伸びる。
(左 くずの花…2013年9月 右 ツツジの上に出たヤブガラシ…2011年5月)
(左 キュウリの巻きひげ 右 アサガオのつる…ネットより)
(左 ツタの吸盤 右 壁を登る、ツタ…ネットより)
凄いなぁ~と思うのは、ツタの吸盤である。
壁でも、太い木でも、巻きひげが無くても、吸盤で登って行く。
ツタの吸盤は、粘液とファースナー効果で、貼りつくらしい。
凄い事を、編み出すなぁ~と思う。
つるに、あやかっている訳でもないが、じぃじも、人の考えた事を、頼りにして、投稿している。なぁ~、と思った。
(ビナンカズラも、つる植物…2015年11月3日)
(フェンス際のつる植物は、刈り取る事にした)
植木屋にとって、フェンスをよじ登る、つる(くず、や、ヤブガラシ)は、困りもの。
フェンス際の、つるは、根元から、刈り取る事にした。
それでも、しばらくすると、又よじ登って来るだろう。
それでも、先手先手で、押えこむ。 ぞぉ~。