★コケはともだち④★
(K様邸、蹲を住処としたハイゴケだろうか…2017年5月19日)
藤井久子・著
「コケはともだち」より。最終回。
苔は、虫が嫌い。
食べられたくない。から。
どうしたか。
まずくなる事を選択した。
(苔が成長してきたK様邸のお庭…2017年5月19日)
辛味、苦味、山椒の様な強い香り、などを持つ事により、虫から身を守る術を身につけた。
そして、抗菌性も持っている。
腐り難い。ミズゴケは、脱脂綿の代用品として使われた時代があった。
(“コケはともだち”の藤井久子さん…ネットより)
また、今日でも北欧では、おしめや、生理用品の吸収剤、赤ちゃん用のマットの詰め物として利用されている。
抗菌性はもとより、通気性もよく、肌触りもなかなか良い。
虫対策には成功した苔だったが、ミリにも満たない、小さな生き物の住み家に、なっている場合もある。
自分に危害を加えない生き物には、寛大だ。
苔の葉の隙間には、クマムシ、センチュウ、ワムシ、原生動物の仲間など微小な生き物が住んでいる。
これらの生き物は、苔が乾燥して水分がなくなると、自らも乾燥し活動を停止し、苔の休眠活動と同じ様な方法で、生き延びる。(動物学の世界では乾眠と呼んでいる)
(苔が成長したM様邸のお庭…左-2017年4月25日。 右-2017年8月11日)
(左-西芳寺の苔庭…2017年4月24日 右-銀閣寺の苔庭…2017年4月23日)
おわり。
苔は、半日陰、木洩れ陽を好む。そして、雑草と生存をかけて、絶えず競争している。
苔庭を育てるには、木洩れ陽で、雑草を刈り、落ち葉を取り除く事で、自然に増える。と思う。
苔が繁茂すれば、雑草が淘汰され、緑の庭が育つ。雑草取りの手間がかからない。
苔。
Beautiful! Junior Karate Kata
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