2016年09月14日
★雑草の戦略①★
(水田の雑草・ヒエ…ネットより)
今日も再び雨。草刈りなら出来そうだ。
ブログ投稿後に出かけよう。
稲垣栄洋(ひでひろ)著・
『戦う植物』より。
「人間に寄添う雑草の戦略」から。
雑草は、田んぼや畑に侵入し、人間が施した肥料を横取りしながら、作物の生育を邪魔する。
又、人間の生活空間に、はびこって、私達の生活を阻害する。
(地下茎で生きるスギナ…ネットより)
庭の草むしりは大変な作業である。しかも憎たらしい事に、きれいに草むしりをしたつもりでも、一週間もすれば、また雑草が生えて来てしまう。実は理由がある。草むしりをする事により、雑草の発芽を、促進しているのである。
(サツキを覆い尽くした雑草…2011年8月3日)
雑草の種子の多くは、光を当てると発芽する「光発芽性」と言う、性質を持っている。光を感じて、発芽を始めるのである。
種子に光が当ると言う事は、まわりにライバルの植物が、居なくなった事を意味し、、光が射し込むのを合図に、一斉に芽を出す。
「雑草の様に強い」と言う、言われ方があるが、植物学では、「雑草は弱い植物である」と言われている。
(防草シートの隙間に生えた雑草…2013年10月14日)
雑草は、他の植物との競争に弱いのである。植物は、光や水を奪い合い、生育場所をめぐって、激しく競争を繰り広げている。
雑草は、その様な植物間の競争に弱い。
植物が生い茂る、自然豊かな場所では、生きる事が出来ない。
雑草は、他の植物が生える事の出来ない場所を、選んで生息している。
(防草シートの隙間に生える雑草)
よく踏まれる道ばたや、草取りが頻繁に行われる畑けの中など、人の暮らす場所なのである。草取りをしたり、耕されたりする事は、過酷な事であるが、人間が管理する事で、強い植物の侵入が防がれている。
(ブロックの隙間で生きる雑草…ネットより)
もし人間が草取りをやめれば、強い植物が侵入し、雑草は駆逐される。雑草は、人間の暮らしている場所でしか、生きる事の出来ない植物である。
つづく。次回は、除草剤との攻防。
加山雄三,さだまさし - 案山子