2017年10月15日
★イチョウは生きた化石①★
(銀杏(ギンナン)…2010年9月13日)
『日本人の暮らしと身近な植物』
から、「イチョウ並木の青春時代」
より。
秋になると、街のあちこちで、
イチョウの葉が色づき始める。
黄色く染まった枯葉が舞うイチョウ並木は、ロマンチックな秋の風物詩だ。
(富士市伝法にあるイチョウ並木…2010年12月1日)
扇形をしたイチョウの葉は、一本の葉脈が二つに分かれ、その葉脈が更に二つに分かれ、先端に行くに従って、倍々に葉脈の数を増やして行く。
(イチョウの葉脈…ネットより)


(染井吉野・桜の葉脈…ネットより)

根元から流れる水は、半分づつ分けられてしまうから、先端に行くほど少なくなってしまう。
桜や欅・等、普通の木の葉は、真ん中に本線となる太い葉脈が一本通っていて、そこから別れた葉脈が、支線になっている。
葉のすみずみまで、効率よく水や養分が届く様に、計画的に設計されている。
(イチョウの雄花…ネットより)

イチョウには、ギンナンと言う立派な実がなる。
イチョウには、雄の木と雌の木がある。雄の木で作られた花粉が、風で運ばれ、雌花にたどり着いて、雌花の中で精子を作る。
一方、雌花は、花粉が来た事を確認してから、はじめて卵細胞を成熟させる。この間約4ヶ月。
(イチョウの雌花…ネットより)

そして、卵細胞が成熟すると、精子が水の中を泳いで、卵にたどりついて受精するのである。
精子が泳ぐ イチョウの不思議
これに対して、現代の植物は、
一般に雌しべについた花粉から、花粉管と言う管が伸び、精子が管の中を通って、雌しべの中にある卵細胞と受精する。
(現代の植物の一般的な花粉管…ネットより)

とても、イチョウの様な古くさい事は、やっていられない。
つづく。
Colors of the Wind by Vanessa Williams