2016年07月17日
★植物と昆虫②★
(スズメ蛾の幼虫だろうか?…2010年8月11日)
稲垣栄洋・著「たたかう植物」『植物と昆虫』より。二回目。
植物と昆虫は、「食べる」×「食べられない」の、攻防で、お互いに進化の途中である。と思う。
植物は、様々な物質で身を守っているが、必ずと言っていい程、その植物を食べる昆虫が存在する。
(山茶花のチャドクガ…2016年5月31日)
例えば「山茶花や椿」×「チャドクガ」
「白樫」×「イラガ」
「松」×「マツカレハ」
「桜」×「モンクロシャチホコ」
等など。
(白樫のイラガ…2012年8月8日)
植物は、昆虫に食べられない様にと、毒を作り身を守る。昆虫も、食べないと生きられないので、克服し、進化する。
植物は、全ての昆虫には、対応出来ない。
昆虫もまた、全ての植物を食べる程、進化できない。
(桜のモンクロシャチホコ…2015年8月19日)
現在、進化の途中だろうが、この植物には、この昆虫と、一対一の関係が、成り立っている。ウマノスズクサは、アリストロキア酸と言う毒成分で、身を守る毒草である。
驚く事に、ジャコウアゲハの幼虫は、この毒草を餌にして、毒を体内に取り込む。
(ウマノスズクサ…ネットより)
捕食者の鳥は、この毒のせいで、ジャコウアゲハの幼虫を、食べる事はない。一般に、イモムシは、葉の裏に隠れながら、葉を食べるが、ジャコウアゲハの幼虫は、鳥に襲われる事がないので、葉の表で、堂々と食べている。
(ジャコウアゲハの幼虫…ネットより)
ジャコウアゲハは、卵を産む時に、卵の表面に毒成分を塗りつけて、ウマノスズクサに産み付ける。卵から孵った幼虫は、卵の殻を食べ、毒を手に入れ、ウマノスズクサの毒を補給して行く。
何と、生き物の生き残りの為の、進化は、すごいなぁ~と思う。
じぃじも、植物の毒素を補給したら、蚊に食べられない様になるだろうか?。
風味堂 - 愛してる
トルコ行進曲